ベトナムスタディツアー(3.30更新)
2026.03.24
学校NEWS
3月23日(月)から28日(土)にかけて、高校1年生希望者によるベトナムステディ―ツアーを開催しています。ここでは、現地から送られてきたホットな生徒たちの様子を(なるべく)リアルタイムでお伝えしていきます。(毎日)更新予定ですので、(できれば)何度でもご覧ください!










このツアーは、成長著しいベトナムの「今」を体験して、同年代の学生たちとの交流から日本に生きる自分自身の将来やその課題について考えることを目的にしています。したがって、「観光」的な要素は最小限にとどめ、毎日毎日、現地の学生や企業の方と交流し、ベトナムを知りながらもレスポンスとして日本を紹介し、その後は毎回その日を振り返り…へとへとになりながらセッションが続くというプログラムなのです。濃いいですね。

1日目、ハノイに到着しました!いきなり夏を感じます。現地のウェルカムオリエンテーション(これから始まる1週間の過ごし方や心構えをレクチャーされます)を行い、その後はPizza 4P'sのオペレーション統括者からの貴重な体験談を聞かせていただきました。Pizza 4P'sは、日本人がベトナムで起業して成功し、誰もが知る人気店となり、ついに昨年からは東京にも逆輸入で店舗(麻布台ヒルズ:高級!)が開かれるというサクセスストーリーのお店です。ここでは、とても貴重な「海外で起業をする」というお話をうかがうことができ、生徒たちにはとても良い刺激になりました。海外でのキャリアを考えるきっかけにもなったことでしょう。「海外でのキャリア」と書くと何か大仰な気がしますが、「それが当たり前」の時代はそう遠くないことでしょうし、そうなって欲しい(それが当然となっていて欲しい)と切に願います。
夕食はベトナムの家庭料理、「土鍋ご飯」で舌鼓です。「土鍋」というと和食みたいですが、それぞれの国にオリジナルの土鍋があるのですね。インドならビリヤニというところでしょうか。
2日目は、FTU(ハノイ貿易大学)を訪れました。ここは、ベトナム中の優秀な学生たちが集まる大学ですが、雰囲気はとても気さくで、庶民的で、フレンドリーです。多くの学生が「バイク」で通学していて、駐車場には色とりどりのスクーターで溢れかえっています。そして、これからのアジアで活躍する若き人材たちがとても熱心に学んでいます。京華の生徒たちは、リーダーシップ論が専門の教授から「リーダーシップ」についての(本格的な)レクチャーを受け、日本語を勉強している学生たちと交流会を行いました。 ”リーダーシップ”って最近やたら語られることが増えたワードですが、京華生にとって、どれだけ響いたのでしょうか・・・。いや、きっと心の底に何某かの痕跡が刻まれたことと信じています。日本にいるだけでは決して見えることのなかった地平を、わずかでも垣間見れたのではないでしょうか。

ベトナムと言えば「フォー」ですね。これは牛肉のフォーです。日本だと鶏肉が一般的ですが、こちらでは牛肉の方が人気のようです。美味!

生徒たちは1日中英語を使っていてへとへとなのですが、ホテルに帰ってからも容赦なく「振り返り」セッションが繰り広げられます。やはり最近の流行として「言語化」が強調されますが、京華生にとって日本語でも難しい「言語化」を英語で要求されるという難題。でも、これは本当に大切な体験なのだと感じます。がんばれ京華生。ベトナムで、自らの言葉をつかみ取れ!
【3日目】
今日は、ハノイのAlpha Schoolを訪問して学校交流を行いました。
ここは、幼稚園児から高校生までが学ぶ私立学校です。さてさて、京華生は同年代のベトナムの高校生とどこまで交流できるのでしょうか?
朝は、やはり緊張の面持ちが多かった京華生ですが、Alpha Schoolの生徒たちが温かく迎えてくれました。そして、学校の紹介をしていただいた後は、アイスブレイクのゲームを行い、徐々に打ち解けていきます。京華生からは、折り紙やけん玉を教えながら日本の文化を伝えます。ベトナムの生徒からは、ベトナム語での挨拶を習ったり、今興味関心があることを教えてもらったり。素朴な交流かもしれませんが、日本とベトナムというまったく異なる世界で触れ合うことは、とても大きな体験になっているはずです。そして、この学校の生徒たちは第二言語である英語を自在に操り、かなりの表現力をもっています。刺激になりますね!




お昼ご飯は学校のキャンティーン(食堂)にて、いわゆる現地の学食を体験しました。これも、普通の旅行では味わえないことです。日本に興味のある生徒たちが次々に話しかけてくれて、ここでも交流が広がります。
さて、ガヤガヤとしたランチタイムがひと段落すると、ベトナムの学校はシーンと物音一つしなくなります。この時間、実はお昼寝タイムなんだそうです! 電気を消した教室にゴザを敷いて、生徒は30分のお昼寝をします。午後からの集中力を高めるためにやっているそう。京華でも導入してみましょうか?
この日の午後は、Alpha Schoolの生徒たちと新しくオープンしたばかりの戦争博物館へ。巨大な建物です。ベトナムの歴史を現地校の生徒と学びます。昨年(2025年)は、ベトナム戦争終結からちょうど50年という節目の年でした。ベトナムでは、その歴史を後世に残すために戦争博物館をリニューアルして新たにさまざまな企画展示を行っています。ここは、様々な国の観光客が訪れますが、「平和」というものが、一国の努力だけでは成し遂げられないことを考えさせられます。
振り返りにて、ある京華生は「一度戦争を始めてしまうと、すぐに終わることはなく、何年も何十年もその影響が続いていく。僕たちは決して戦争を始めてはいけない」と、コメントしていました。本質を捉えた発言ですね。このことが分かっただけでも、ツアーに参加できた意味はあるのではないでしょうか。そして、ここで「平和」を考えることができたとしたら、それは「日本の平和」だけを意味しているのではなくて、この時間を共有して仲良くなったベトナムの友達とも分かち合える「私たちの平和」であると実感できたはずです。


【4・5日目】
4・5日目はベトナムのコングロマリットであるVingroupが運営するVinschool(高校)とVinuniversity(大学)を訪問しました。京華中高が提携を結んでいる学校です。この企業体は現在のベトナムで急成長をしていて、街中ではVinが運営している電気自動車のタクシーもよく見かけます。
Vinschoolでは、文化交流や授業体験を行いました。現地校の生徒たちとサッカーをしたり、お菓子交換をしたり、歳の近い生徒同士すぐに友だちになっていました。学校はVingroupによる高層住宅街の中にあります。その地下は巨大なショッピングモールになっていました。現地校の生徒が案内してくれてスーパーマーケットへお土産を買いに行きました。おすすめのお菓子や、インスタントのフォーを生徒たちは買っていました。

5日目はVinuniversityの広大なキャンパスへ。体験授業ではデザインシンキングのレクチャーを受けました。「お土産を買う」という設定で「どんな人に、何を買うのか」デザインシンキングに基づいて考えていました。
学食でランチを食べた後は、留学生たちとスカベンジャーハントへ。
専用のカートに乗って、大学内外を周りました。
道中、世界中からベトナムへ集まった留学生たちに京華生たちは様々な質問をしていました。「なぜベトナムなのか?」「どんなキャリアを目指しているのか?」気になるところです。


上の写真はVin大学のキャンパス。広大な敷地に宮殿のような建物! 世界各地から多様な留学生を迎え入れていて、世界に開かれた大学です。ここでは、大学の先生からデザイン思考の考え方を学びました。


夕飯はハノイ名物ブンチャーを食べに行きました。ベトナムの「つけ麺」といったところでしょうか?ベトナム料理は野菜がたくさんで、とてもヘルシーです。


【最終日】
最終日はハノイから1時間半バスに乗り、「KOTOトレーニングセンター」という施設を訪れました。
KOTOは、困難な状況にある若者に教育と職業訓練の機会を提供する社会的企業です。KOTOの歴史はベトナム系オーストラリア人の創設者が、路上で暮らす子どもたちと出会ったことに始まります。かわいそうに思いお金を渡したそうですが、1年後もその子たちは路上で生活していました。お金を渡すだけでは貧困の連鎖は止められない、と感じた創設者は小さなサンドイッチ屋を作り、そこでストリートチルドレンたちを雇い、就業スキルや生活スキルを教えていったそうです。KOTOは"Know One, Teach One"のアブリビエーションになっています。「なにか知識を得たら、次の人に伝えよう」という思いから1999年に設立されました。レストランやカフェを運営し、その現場で接客や調理、英語などを実践的に学べるのが特徴です。約2年間のプログラムを通して生活スキルも身につけ、卒業後の就職や自立へとつなげています。ビジネスの収益を教育に還元し、貧困の連鎖を断ち切ることを目指しています。
京華の生徒たちは、KOTOの学生さんたちと、クッキー作りをしました。売り物になるクッキーを作るにはスキルと経験が必要…ということを身をもって感じたことでしょう。キャンティーンでの昼食でしたが、その食事は学生さんたちが毎日当番制で作っているそうです。「レストランの味ですごくおいしい!」と生徒たちは話していました。




夕方、ハノイ市内に戻り水上人形劇を鑑賞しました。この旅で、ガイドさんや現地の生徒に聞いた民話や歴史が登場するお話がたくさんあり、生徒たちは面白そうに見入っていました。
最終日の夕飯はPizza 4P'sにて。初日にお話を聞いた、日本人が作ったベトナムのピザ屋さんでの食事でした。
「これがAIで焼き目を確認されたピザだ!」「お手拭き各テーブルにあって日本のサービスを感じる!」生徒たちは、感想を言い合っていました。



5泊7日のベトナムツアー、内容が盛りだくさんで予想以上にハードでディープな旅となりました。2026年の今、なぜベトナムに行くのか。おそらく5年後にはさらに発展を遂げ、違う国になっていることでしょう。一方、5年後の日本はどうなっているのでしょうか。
