歴史研究部 金沢・福井への夏合宿【最終日を更新しました】
2026.07.29
クラブTOPICS歴史研究
歴史研究部では、7月29日(水)より2泊3日で金沢・福井を訪れています。高校生17名・中学生10名の計27名が参加しています。今回の合宿は、高校2年生の部員たちが「御殿」(城)をテーマに3日間の旅程を考えました。
【3日目:瑞源寺、柴田神社・北の庄城址資料館、帰着】
合宿最終日となる3日目、まず向かったのが「瑞源寺」です。福井藩主であった松平家の菩提所の一つであり、本堂・書院が福井城本丸御殿の遺構でもあることが有名なお寺です。
① 瑞源寺


本日の訪問に合わせて、ご住職の方に瑞源寺の歴史や遺構の説明をしていただきました。普段は公開していない古文書も見せていただき、部員だけでなく顧問も大変勉強になりました。お時間を割いていただいたご住職の方には改めて感謝申し上げます。




瑞源寺で貴重な時間を過ごした後、次に向かったのが「柴田神社(北庄城址)」です。今回の合宿における最後の訪問地になります。
② 柴田神社・北の庄城址資料館
この神社は戦国武将である柴田勝家やその妻・お市が祀られており、北ノ庄城の本丸跡地でもあることから城址公園としても整備されています。




ちなみに柴田神社では、絶世の美女と謳われたお市にあやかった「美(モテ)守り」が販売されており、我らが歴研部員たちも購入していました。良いご縁があるといいですね。
今回は2泊3日の行程で金沢・福井のさまざまな史跡をめぐることができました。よく「歴史は勝者によって書かれる」と言いますが、戦国時代や幕末といった激動の時代において、残念ながら「勝者」にはなれなかった者たちでも、自らの役割を全うしながら、必死に時代を動かそうとしていたことが感じられたのではないでしょうか。この合宿を通じて、部員たちが歴史への興味をさらに深めてくれることを期待したいと思います。

【2日目:一乗谷朝倉氏遺跡博物館・復原町並、福井城址、福井市立歴史郷土博物館・養浩館】
合宿2日目は「福井」の史跡を周ります。朝、お世話になったホテルを後にして、JRいしかわ鉄道で福井駅に向かいます。


最近は「恐竜の街」として有名な福井ですが、この越前の地は、かつて戦国大名の朝倉氏が有名な城下町(一乗谷)を築いたことでも有名です。部員たちはバスに乗り込み、朝倉氏の史跡に向かいます。
① 一乗谷朝倉氏遺跡博物館
一乗谷朝倉氏遺跡博物館は、朝倉氏が築いた城下町「一乗谷」の全体像や歴史的価値を紹介する施設で、巨大ジオラマや実際の遺構の露出展示が行われています。私たちが到着すると、公式キャラクターの「シシカゲ」がお出迎えをしてくれました。






実際に発掘された遺構がそのまま展示されていたり、朝倉氏当主が過ごした館が原寸再現されていたりするなど、城下町・一乗谷へのイメージが膨らむような展示が多く、部員たちも楽しそうに見学していました。
② 復原町並
博物館を後にした部員たちは、次に「復原町並」に向かいます。ここは、まさに城下町・一乗谷があった地で、その町並がほぼ完全な姿で発掘・再現されています。当時の人々の暮らしぶりがうかがえる史跡で、日本では珍しい特別史跡・特別名勝・重要文化財の「三重指定」を受けています。






復元された町並を見ていると、かつては隆盛を誇りながらも支配者・朝倉氏の滅亡とともに灰燼に帰した「戦国城下町」としての運命、さらに戦国時代という時代の厳しさを感じることができました。
② 福井城址
一度福井駅前に戻り、次に訪れたのが「福井城址」です。かつてこの地に存在した福井城は、徳川家康の次男・結城秀康が築いたものですが、天守閣などは大火で焼失し、一時は石垣と堀の一部が残るのみとなっていました。しかし、2000年代以降に整備・復元事業がスタートし、城の主要箇所の復元が進められています。




現在は「坤櫓」の復元事業が進められており、2029年度の完成が目指されているそうです。いつか福井の地を訪れることがあれば、その時はまた別の顔の福井城を見ることができるかも知れません。
③ 福井市立歴史郷土博物館・養浩館
本日最後に訪れたのが「福井市立歴史郷土博物館」と「養浩館」です。博物館では、福井藩主であった松平家の資料を中心に、福井市の歴史を学べる展示が行われています。また養浩館は松平家の別邸として、江戸時代に整備された庭園です。






合宿2日目は、戦国時代に越前を支配した朝倉家と、江戸時代に福井を統治した松平家という、二つの大名に関する史跡を巡りました。当時の大名たちが国づくりにかけた情熱や、激動の時代の中で生き抜くための苦悩などにも触れることができました。部員たちにとっても実りのある巡検になったと思います。
【1日目:出発、兼六園・金沢城、長町武家屋敷群】
今年も、旅の始まりは「東京駅」からです。新幹線の都合で7時前の集合でしたが、全員が時間通りに来ることができました。


① 兼六園
いよいよ金沢に到着です。まず向かったのは、日本三名園の1つと言われる「兼六園」です。加賀藩の歴代藩主が長い年月をかけながら整備してきた庭園です。




合宿のテーマである「御殿」という点で言えば、予定していた成巽閣が定休日だったのが残念でしたが、広大な庭園を巡りながら、加賀百万石と言われた前田家の威厳を感じることができました。
② 金沢城(金沢城公園)
次に向かったのが、兼六園に隣接する金沢城公園です。金沢城は明治時代の火災で大部分の建物が焼失しましたが、2000年代から復元整備事業が開始され、多くの建造物が復元されています。






館内では、復元過程を解説する中で、建造物の構造が視覚的に理解できる展示も多く、部員たちも興味深そうに見学していました。
③ 長町武家屋敷跡界隈
最後に向かったのは、昔ながらの土塀や石畳が残り、威厳あふれる武家屋敷が立ち並ぶ長町武家屋敷跡界隈です。今回は、その中にある「武家屋敷跡 野村家」を見学しました。ここでは屋敷内を公開しており、当時の武士たちの暮らしぶりを肌で感じることができました。






軒先に座って庭園を眺めていると、風が通り抜けるとともに、水の流れる音が心地よく聞こえ、肌だけでなく耳でも涼しさを感じられました。暑い中、金沢の史跡をめぐってきた部員たち(+顧問)にとって、ひと時の安らぎが得られる、贅沢な時間となりました。
夜はホテルで夕食をとった後にミーティングを行い、翌日の旅程を確認しました。明日は拠点を福井に移し、現地の史跡を巡る予定です。そのため、今日はしっかりと休息をとり、明日に備えたいと思います。

